ファスティングとは、
直訳すると断食という意味で
一定期間食事を摂らないことを指し
一切飲食をしない
というわけではありません。
ファスティングのメソッドは
さまざま存在していますが、
水や酵素など、必要な栄養素の補給は
怠らないのが一般的です。
ここが、食事を一切摂らない
絶食とは異なる部分です。
ファスティングといえば、
ダイエット目的で行うものという
認識が強いかもしれません。
もちろん、食事を抜くので
1日の総摂取カロリーは減り
自然と体重の変化も期待できます。
着目したいのが、
健康の鍵を握る腸の状態です。
私たちは、食事から摂取した栄養素を
腸で消化吸収しています。
しかし、食べ過ぎや不適切な食事などにより
消化吸収が十分に行われないと、
食べたものが
腸に残ったままになってしまいます。
それにより、便秘を引き起こすどころか
溜まった便はさまざまな有害物質を
発生させていきます。
放っておくと、
腸内環境はどんどん悪化していき
炎症やポリープを
招くことにもなりかねません。
こうした状況を防ぐために
効果的なのがファスティングです。
ファスティングは、
一定期間食事を摂らないことで、
意図的に飢餓状態を作り出します。
すると、体内の消化酵素が活性化し、
消化吸収が十分に行われるようになります。
消化酵素の浪費を防ぐことは、
代謝酵素の活性化につながるとも
考えられています。
腸を元気にし、
本来の機能を取り戻すことこそが
ファスティングの大きな意義なのです。
私たちの体は、
常に良質な水を求めています。
しかし、水以外の飲み物は、
水に余分なものが溶けてしまっている
水溶液のようなものです。
体が必要としている
純粋な水を得るためには、
余分なものを取り除く必要があり、
酵素を消耗してしまいます。
そのため、水分補給は
水で行うことが大切なのです。
冷たい水は腸を冷やす原因となるので
常温の水を飲むようにしましょう。
ファスティング中に限らず、
常に意識したいポイントです。
中には、カロリーのないお茶なら
飲んでもいいのではないかと
考える人もいるかもしれません。
お茶にはカフェインが含まれていて
カフェインには利尿作用があるため、
水分を補給したつもりが脱水症状を
引き起こすことになりかねません。
夜からファスティングを行う場合、
夕食以降は
水だけを摂るようにしましょう。
もちろん、朝の水分補給も大切です。
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