「最近、シャンプーやブラッシングの時に抜け毛が増えた気がする…」「なんだか生え際が後退してきたかも?」「もしかして、これがAGAの始まりなんだろうか…」
もしあなたが今、このような髪の変化に気づき、不安を感じているなら
今回のお話しはきっと役に立つはずです。
AGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症ですが、AGA初期段階で適切な知識を持ち
早めに対策を始めることが非常に重要です。
この記事では、以下の点を詳しく解説していきます。
- AGAとは何か、その原因とメカニズム
- 見逃したくないAGAの初期症状と、自分でできる簡単なチェック方法
- AGAの進行を遅らせるために今日からできる生活習慣の改善策
- 代表的なAGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド)の効果、副作用、そして「初期脱毛」について
- AGAと上手に付き合い、治療を続けるためのヒント
AGA初期のサインを見分ける知識が身につき、抜け毛や薄毛に対する漠然とした
不安が軽減されるでしょう。
そして、あなたに合った対策や治療の選択肢を知り、前向きな一歩を踏み出す
きっかけとなることを目指しています。
そもそもAGA(男性型脱毛症)とは?医療的基礎情報
まず、AGAについて基本的な知識を整理しましょう。
AGAの定義
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれます。日本皮膚科学会のガイドラインによると、AGAは「思春期以降に始まり、徐々に進行する脱毛症」と定義されています。成人男性によく見られる脱毛症で、日本人男性の約3人に1人がAGAを発症するとも言われています。
AGAの主な原因
AGAの主な原因は、以下の2つが深く関わっていると考えられています。
- 遺伝的要因: AGAのなりやすさには遺伝が関係していることが分かっています。ご家族(特に父方・母方の祖父や父)に薄毛の方がいる場合、AGAを発症する可能性が高まる傾向があります。
- 男性ホルモンの影響: 男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、頭皮に存在する「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって、「DHT(ジヒドロテストステロン)」というより強力な男性ホルモンに変換されます。このDHTが、髪の毛を作り出す毛根部分にある「毛乳頭細胞」の受容体と結合すると、毛母細胞の働きが抑制され、髪の毛の成長が妨げられてしまいます。これがAGA発症の引き金となります。
ヘアサイクルの乱れ
健康な髪の毛には、「成長期(髪が伸びる期間)」「退行期(成長が止まる期間)」「休止期(髪が抜け落ちる準備期間)」という一定の周期(ヘアサイクル)があります。
しかし、AGAを発症すると、DHTの影響で「成長期」が通常よりも短くなってしまいます。髪の毛が十分に太く長く成長する前に退行期・休止期へと移行してしまうため、細くて短い、いわゆる「うぶ毛」のような毛が増え、全体的に薄毛が目立つようになります。
進行性の特徴
重要なのは、AGAは進行性の脱毛症であるということです。何も対策をせずに放置すると、薄毛は徐々に進行していきます。そのため、できるだけ早い段階でAGAのサインに気づき、適切な対応を始めることが大切です。
見逃さないで!AGAの初期症状とセルフチェック方法
AGAは早期発見が鍵となります。では、具体的にどのような症状がAGA初期のサインなのでしょうか?
AGA初期に見られる特徴的な兆候
抜け毛の変化:
シャンプー時やドライヤー時、朝起きた時の枕などに付着する抜け毛の本数が明らかに増えた。
抜けた毛の中に、細くて短い、弱々しい毛(うぶ毛のような毛)が目立つようになった。
特定部位の薄毛:
額の生え際(特にM字部分)が徐々に後退してきたように感じる。
頭頂部(つむじ周辺)の髪のボリュームがなくなり、地肌が透けて見えるようになった。
髪質の変化:
以前に比べて、髪全体のハリやコシがなくなり、ペタッとしやすくなった。
髪が細くなり、セットがしにくくなった、ボリュームが出なくなったと感じる。
自分でできるAGA初期症状のチェックリスト
以下の項目に当てはまるものがないか、確認してみましょう。
□ 最近、抜け毛の量が明らかに増えたと感じるか?
□ 抜け毛の中に、細く短い毛が混じっているか?
□ 以前より髪の毛が細く、弱々しくなった(ハリ・コシがなくなった)と感じるか?
□ 額の生え際が後退してきた、またはおでこが広くなったように感じるか?
□ 頭頂部の髪が薄くなり、地肌が透けて見えるようになったか?
□ 髪の毛全体のボリュームが減ったと感じるか?
□ 父、母方の祖父、父方の祖父など、近親者に薄毛の人はいるか?
□ 同年代の友人と比べて、薄毛が進行しているように感じるか?
多く当てはまる場合は要注意
これらの項目に複数当てはまる場合は、AGAが始まっている可能性があります。ただし、これはあくまでセルフチェックであり、自己判断は禁物です。正確な診断のためには、専門医の診察を受けることが重要です。
専門医の診断ポイント
皮膚科やAGA専門クリニックでは、医師が視診(頭皮や毛髪の状態をマイクロスコープなどで詳しく観察)や問診(家族歴、生活習慣、抜け毛が気になり始めた時期など)を行い、総合的にAGAかどうかを診断します。必要に応じて血液検査などを行う場合もあります。

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